食薬や薬膳。
身体に良さそうだけれど、
ちょっと難しそう。
材料が高価そう。
食材の取り寄せが大変そう。
そんな風に、なんとなくハードルが高く感じる方もいらっしゃるかと思います。
そもそも食薬・薬膳とは、
「中医学の理論に基づいた薬となる食材
体に効能のある食材や生薬を用いた膳(料理)」
のこと。
ですが、「薬膳」という言葉は
昔から多くの人々が沢山の異なる定義で用いているため
その調理方法や食材、生薬はさまざまです。
生薬が沢山入っている料理
生薬を少しだけ入れた料理
生薬だらけの料理
身近な食材のみで作る料理
勉強すればするほど難しく(めんどくさく)なりましたが、
私が理解したシンプルで重要なこと。
それは、
「全ての人の身体によい食べ物はない!!」
ということです。
これは西洋医学の薬やサプリメントでも同じかと思います。
『その人のその時の状態』によって体に薬となる食材は異なるのです。
どんなに高価な生薬や食材でも
人によってはそれが毒となることもあります。
近所のスーパーで特売品の身近な食材で作った簡単な料理が
人によってはそれが薬となります。
食薬や食膳は、奥深く幅広く難しくもありますが、
「食べる」という行為はとてもシンプルです。
必然と「食べる」ことはこれからも毎日続いていきます。
それならば少しでも体に薬となる食材を選んでいけたら
体調がよくなり、生活の質が向上し、人生までも変わっていくのかもしれません。
ズボラな私にもできる範囲でできることから
あまりストイックにならずに
生活の中に食薬を取り込んでいくことにしました。
まずは旬の食材を楽しみ、適量を美味しく食べることが一番です♪
さっそく食薬のご紹介です。
「落花生」
今が旬。秋の季節に手に入りやすい食材のひとつです。
最近、電車内や職場などで乾いた咳をする方が多い気がします。
かすれ声もお辛そうな方は
「肺陰虚(はいいんきょ)」の症かとお見受けしました。
※私は医師ではありませんので、あくまでも憶測です。
そんなときの症状に良いとされている食材の中に
落花生があります。
落花生は、
ビタミン・ミネラルが豊富。
そして植物性の良質なオイルも沢山含まれています。
老化緩和やダイエットにも良いのだとか。
女性には嬉しい食材ですね。
中医学では、
「血虚(けっきょ)※血が足らない症状」や
「陰虚(いんきょ)※津液が足らなくて熱がこもった症状」
の症状の時に摂るとよい食べ物のひとつとされています。
先日、落花生をそのまま美味しく食べたあとに
はちみつとオリーブオイルを合わせてピーナッツバターを作りました。
はちみつも陰虚を治す食べ物のひとつなので、
落花生とはとても良い相性です。
手作りピーナッツバターは、風味豊かで濃厚でとっても美味でした♡
パンに塗るだけではなく、調味料としても使えそうです。
乾燥対策は、うがいや加湿などが基本ですが
食材から潤いを取り入れることもぜひお試しください。